IoT開発を始めるにあたりMCUは何がいいかを検討しました。
IoTに求められるMCUとしては、
①低消費電流
②低スリープ電流
③通信機能
でしょうか。
まずハードウエアとしての比較です。いろいろ検索していると開発環境が Arduino 互換だという Espressif Systems 社の ESP32 という MCU が見つかりました。Arduino UNO と比較してみます。ついでに Raspbery Pi 3B+ も一緒に比較したのが表1になります。
表1 MCU 比較表

Raspbery Pi 3B+ は非常に高性能ですが、①消費電流、②低スリープ電流という観点から IoT には向かないということが即座に判断できます。
Arduino UNO は①消費電流、②低スリープ電流に関しては一番いいようですが、③通信機能に関して、 Bluetooth や Wi-Fi のモジュールを準備してやる必要があります。
一方 ESP32 は Bluetooth 4.2 BR/EDR,BLE と 802.11 b/g/n(2.4GHz) Wi-Fi 両方の機能を内蔵しています。用意された API とパラメータを設定するだけで容易に通信機能が実装できそうです。そしてアンテナまで内蔵されて技適合格は願ったり、叶ったりです。
ということでハードウエアはESP32に決定しました。具体的には ESP32-DevKitC-32E が、3端子レギュレータや外付けディスクリート部品が実装されていて使いやすいDIP形状となっています。電源はUSB端子からも供給できるので、ファームウエアさえ用意すればすぐに動作確認ができます。

写真 1 ESP32-DevKitC-32E
写真 1 は ESP32-DevKitC-32E をIoT 1号機用としてPCBに実装したものです。このモジュールは秋月電子通商で1600円で販売されています。 IoT 1号機と IoT 2号機に採用して順調に動作しています。 これらに関しては別途記載します。
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